文部科学省 平成28年度「学校の総合マネジメント力の強化に関する調査研究」
学校関係者評価マニュアル「学校評価の効率的な進め方」
このページでは手引き本体および関連データを提供します。
手引きのねらい
この手引きは、学校評価(教職員による自己評価+学校関係者による学校関係者評価)プロセスの効率化と実効性の向上を第一の目的としています。
学校評価プロセスは、元来、各学校の自律的組織改善のために導入されました。しかし、学校の年間スケジュールがタイトな状況で、丁寧な評価活動を行うためには多くの困難があり、加えて、費やされた労力に見合った積極的な効果がなかなか得られないなどの課題があります。一方、面倒を嫌って枠付きの報告書式を採用した結果、十分な考察がなされないまま形骸化してしまうという問題もあります。
学校評価の計画から総括に至るプロセスは、関係者間の調整、調査・観察といった具体的活動以上に、机上での膨大な情報処理や文書作成の能力が求められるのはいうまでもありません。しかし、残念ながらこれまで示されてきたガイドラインや指南書では、後者の具体的なノウハウを扱うものがあまりなく、各学校の評価関係者が手探りで工夫しているような状況です。
そこで、本書では地域運営学校として運用されている世田谷区立学校で7 年間の学校関係者評価活動を通じて蓄積された知見を整理し、まとめることとしました。ここに述べた事は、あくまで1学校をベースに組まれたモデルであり、一般性が保証されているものではありませんが、各学校での評価活動の一助になれば幸いです。