新奇性効果(novelty effect)
新奇性効果(novelty effect)とは、教材・教具・指導方法・場面設定等の目新しさ(新奇性)が、学習者の興味関心を惹き、一時的に動機付けや学習効果を高めること。新奇性に依存した効果はあくまで一時的なので、与えられる状況が日常的になれば、失われてしまう性質のものである。
例えば、新しい機材や指導法を用いた効果を実験授業で検証する場合、しばしば、新奇性が主たる要因となって学習効果・動機付けが著しく向上する。しかしながら、これを定常的な期待値として設定すると、次第に新奇性に依存した効果部分が失われるので、実際に得られる効果は期待値よりも低くなってしまう。長期的かつ安定的な効果を厳密に求めるには、新奇性を排除した実験デザインが必要。