01 広報って宣伝とどう違うの?

宣伝は広報のごく一部分に過ぎません。

日本で広報と宣伝はほとんど同義で使われています。しかし、英単語に直せばそれぞれ広報(public relations)、広告・宣伝(advertisement)となり、意味の違いがはっきりします。Public Relationsのそれぞれの語が示すように、公(おおやけ)との持続的な関係維持が目的とされるのに対して、advertisementの大半はマスメディアを前提としたものですから、一般的な理解としては、むしろ一方向的かつ一時的・拡散的な情報伝達が目指されているといえます。

WikiPediaの解説によれば、パブリック・リレーションズとは「個人ないし国家や企業その他の組織体で、持続的または、長期的な基礎に立って、自身に対して公的な信頼と理解を獲得しようとする活動のこと。」と表されています。一方、学校広報研究のDoyl M. Bortnerの定義では、学校広報とは、「学校と関係対象者との間で十分理解し合い、友好的な協力関係を築くよう努めること」。学校運営に公衆(public)が参画する状況を前提とし、説得や対話を目的とした計画的体系的プロセスと位置づけられています。

一時的一方向的な「宣伝」は人まかせにできますが、持続的な関係構築を目的とした「学校広報」は当事者が行うべきことであり、学校経営においても重要な位置づけを持つと言えます。

[参考文献]

パブリック・リレーションズ―最短距離で目標を達成する「戦略広報」

パブリック・リレーションズ―最短距離で目標を達成する「戦略広報」

  • 作者: 井之上 喬
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本

Public Relations for Public Schools

Public Relations for Public Schools

  • 作者: Doyle M. Bortner
  • 出版社/メーカー: Schenkman Books
  • 発売日: 1982/06
  • メディア: ペーパーバック

あわせて読みたい