更新しても読んでもらえないウェブサイトに注目してもらう方法

学校ウェブサイトの運営者が十中八九悩むであろう課題は、「ウェブを一生懸命更新しても、なかなか読んでもらえない」という厳しい現実。しかし、何かしら工夫のしがいはあるものです。学校らしく愚直でいいところと、ちょっと意図的に仕掛けてみるところ、それぞれ区別してみてはいかが?

学校広報に関する保護者向けのアンケート結果では、学校ウェブサイトに対する期待度は、印刷配布物や面談機会のそれと比べるとはるかに低いのが現実です。だいたいにして、世の中の学校ウェブサイトの約8割は、情報提供手段としてまったく機能していないので、この期待度の低さは現実相応というべきでしょう。10年前ならいざ知らず、これだけウェブが日常化している現代で、単にウェブを作りさえすれば、最初から期待や注目を惹けると単純に考える方が、むしろお気楽すぎるのです。

学校ウェブサイトに否定的な方々は「だから、やっても意味ないでしょ」とすぐ言いたがりますが、学校ウェブサイトには、印刷物とは違う機動力や魅力があることも事実。では、学校ウェブサイトに注目してもらえない課題を解決するには、どうしたら良いでしょうか?

まず地味な工夫としては、次のようなものがあります。

  • ふだんから見てもらえるページを作る
    ニワトリか卵か、と言われそうですが、見る価値のない薄っぺらなページは二度と見てもらえない、ということも申し添えておきましょう。 やっぱり基本は大事です。
    ついでに、更新実績が上がってくると、i-learn.jpでのランクが高くなるので、サイト運営者や教育委員会担当者からの注目度は高くなります。ただ、メインターゲットの保護者や地域に対するアピールにはなりにくいので、更新ランクにこだわりすぎるのは良くありません。
  • 使えるページにする
    たとえば、欠席届のフォームがダウンロードできたり、給食献立がチェックできたり、といった用途にきちんと応えられるようにしておくことも重要ですね。

印刷配布物等との連携を考えるなら、次の方法があります。

  • 保護者会や学校だよりなどで、何度も学校ウェブサイトをアピールする
    欄外にいつもURLを掲示して、ウェブサイトがあるんだぁということを認識してもらう。
    でも、URLって何?という人や、いちいち打つのが面倒という人には…
  • QRコード(2次元バーコード)を印刷物やサイトに貼り付ける
    携帯電話主体の人にとっては、こちらの方が面倒がありません。ちなみに、QRコードはgoogleで検索するだけで、無料出力してくれるサイトがいくつも見つかります。名刺にQRを付ける人も増えてきました。

イベント系の工夫としては、次のようなものがあります。

  • 緊急告知メールを利用する
    学校によっては、携帯電話メールで不審者情報や緊急連絡を告知するサービスを採用しています。メールにURLを入れておけば、ワンクリックで学校サイトにつながるので面倒がありません。ただ、あまり頻繁にやると利用者に嫌がられますから、ほどほどに。
  • ウェブサイトの賞をとる
    応募が必要なコンテストとそうでないコンテストがありますが、受賞すれば注目度は高くなります。ただし、これも更新ランクと同様、アピールできるのはサイト運営者や限られた教育関係者に限られるので、保護者や地域にアピールするのは、もう一段別の工夫が必要です。また、賞をとらんがために仕掛けに凝りすぎると、結局、一番大事な利用者を遠ざけてしまうという弊害にも留意すべきです。
  • 保護者の注目度が高いイベントをうまく活用する
    修学旅行や宿泊研修といったイベントは保護者の注目度が高いので、これをうまく活用します。ちょっと長くなりそうなので、詳しくは次回で。

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